
「美容しかやってこなかった私に、新しい仕事なんてできるのだろうか。」
40代・50代でセカンドキャリアを考え始めたとき、多くの方が同じような不安を抱えるのではないでしょうか。私もその一人でした。
20年以上続けてきたエステサロンをコロナ禍で閉業し、「美容しか知らない私に、これから何ができるのだろう」と何度も自分に問いかけました。会社員としての経験もほとんどなく、50代を目前に控えた私にとって、新しい世界へ踏み出すことは想像以上に大きな挑戦でした。
しかし、その後ライターという仕事に出会い、さまざまな業界の人と関わる中で、一つの大きな気づきを得ました。
美容業界で積み重ねてきた経験は、決して美容業界だけのものではない。人に寄り添い、話を聴き、その人らしい一歩を支える力は、場所を変えても必ず活かせる。
そう確信した私は、新たな挑戦として49歳でキャリアコンサルタントを目指すことを決めました。
この記事では、美容業界一筋だった私がサロン閉業を経験し、キャリアコンサルタントを目指すまでの経緯と、その過程で気づいた「経験を活かして働く」という考え方をお伝えします。
「美容業界しか経験がない」「50代から新しい仕事に挑戦するのは遅いのでは」と迷っている方にとって、自分の可能性を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
キャリアコンサルタントとは、働く人や仕事を探している人の職業選択や能力開発、キャリア形成を支援する専門職です。2016年には国家資格となり、個人のキャリア形成を支える重要な役割を担っています。
詳しくは、厚生労働省の「キャリアコンサルタント制度」をご覧ください。
この記事でわかること
この記事では、美容業界で20年以上働いてきた私が、サロン閉業をきっかけにキャリアコンサルタントを目指すまでの経験をもとに、セカンドキャリアについて考えたことをお伝えします。
この記事を読むことで、次のことがわかります。
- 私がキャリアコンサルタントを目指した理由
- 美容業界の経験が他業界でも活かせる理由
- 40代・50代から学び直す価値
- セカンドキャリアを考えるヒント

「美容業界しか経験がない」「50代から新しい仕事に挑戦できるだろうか」「セカンドキャリアを考え始めたけれど何から始めればいいかわからない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。私自身の体験が、新しい一歩を踏み出すヒントになれば嬉しいです。
美容の仕事しか知らなかった私――サロン閉業という名の転機
振り返れば、私の人生は常に大好きな美容の仕事とともにありました。お客様に喜んでいただけることが生きがいであり、自分の技術で誰かを笑顔にできる日々に、大きな誇りを感じていたのです。
ところが、2020年。コロナ禍の荒波は、私が大切に育ててきた小さなサロンを飲み込みました。感染対策が優先される世界で「人と接すること」をベースにしていた私の仕事は、根底から揺さぶられたのです。苦渋の決断の末、サロンの扉を閉じたあの日。50代を目前に控え、会社員としての経験もほとんどない私が直面したのは、社会から切り離されたような圧倒的な孤独感でした。履歴書に書ける実績は美容業界のことだけ。「今さら、まったく別の新しい仕事なんてできるのだろうか」。選択肢が狭まっていく焦燥感に、何度も夜を過ごしました。
私がサロン閉業を経験して最初に感じたのは、「美容しか経験がない自分に、他の仕事ができるはずがない」という思い込みでした。しかし振り返ってみると、その思い込みこそが、新しい一歩を踏み出す一番の壁だったのです。
思いがけず出会った「書く仕事」と、隠れた共通点
サロンを閉じた私が次に始めたのは、ライターの仕事でした。子どもの頃から書くことが好きだったという小さなきっかけでしたが、この選択が私の世界を大きく変えることになります。
美容業界しか知らなかった私にとって、介護・教育・IT・人材といった異なる業界の取材は、刺激の連続でした。そこでインタビューを重ねるうちに、ある事実に気づいたのです。それは、「どの業界にも、人生の選択に迷っている人がいる」というリアルな現実です。
【私の気づき:傾聴の本質】 かつてサロンで行っていた施術後の会話。あれは単なる雑談ではなく、お客様が自分の気持ちを整理する「対話」そのものでした。
- 美容: 肌や髪を整えることで、自信を取り戻す支援
- ライター: 言葉を整えることで、相手の想いを可視化する支援
- キャリアコンサルタント: 働き方を整えることで、人生の選択を促す支援
これらは一見別々の道に見えますが、私の中では「人の心に寄り添う」という一本の太い線で繋がっていました。私の役割は「変化を起こす」ことではなく、相談者が「自分自身で答えを見つける過程を、もっとも近くで応援すること」なのだと確信したのです。
ライターという仕事を通して私が気づいたのは、美容業界で培った経験は決して美容業界だけのものではないということでした。仕事は変わっても、「人に寄り添う力」はどこでも通用する大切な強みだったのです。
コロナ禍が教えてくれた、生存のための「柔軟性」
サロンを閉じるという選択は身が切られるほど辛いものでした。しかし、激動の時期が落ち着く中で、この「強制的な空白」は、私に人生をじっくり見つめ直す猶予を与えてくれました。
【失敗談:未経験への過度な恐怖】 実は当初、私は「美容以外のスキルがない自分」を極端に卑下していました。「ITの知識がない」「組織人としての経験が足りない」。そんなことばかり気にして、新しい挑戦を拒絶していました。
【解決プロセス:過去の自分を再定義する】 あるとき、ライター仲間から「美容の現場で培った『相手の微細な変化を察知する力』は、他の業界では喉から手が出るほど欲しい能力だよ」と言われました。私はここで判断を変えました。新しいスキルをゼロから詰め込むのではなく、「これまで培った人間洞察力を、新しい業界の言語に翻訳して持ち込む」という戦略です。この切り替えができてから、新しい分野への恐怖は、興味とワクワクに変わっていきました。
50代だからこそ、もう一度学ぶ理由
新しい挑戦には、当然不安もあります。資格を取れるのか、若い人に混ざってやっていけるのか。しかし、今の私は「挑戦しない理由」を探すことよりも、「挑戦する理由」を大切にしています。
【私の見解:50代の共感力は最強の武器】 理論や知識は若い世代が勝るかもしれません。しかし、ライフステージの変化、介護の苦労、失敗と挫折、そして再出発。酸いも甘いも噛み分けてきた私たちの経験は、教科書には載っていない「生きた知恵」です。人生の深い悩みを抱える相談者に対し、若手コンサルタントにはない「深みのある共感」で寄り添える。これこそが、49歳の私がキャリアコンサルタントを目指す最大の意義だと判断しています。

私自身も最初は「どんな資格なの?」「本当に50代から目指せるの?」という疑問ばかりでした。そこで、キャリアコンサルタントを目指そうと思った理由や、美容業界の経験がどう活かせると感じたのかを別の記事で詳しくまとめています。興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

あなただけの「キャリアの棚卸し」
もしあなたが今、セカンドキャリアに迷っているなら、以下のステップを試してみてください。これは、私がキャリア相談の現場で、あるいは自分の人生を整理する際に使っている「ヒント」です。
- 人からよく相談されること 友人や同僚、お客様から「いつも相談されること」はありませんか?仕事の悩み、人間関係、お金、子育てなど、内容は何でも構いません。人から自然と頼られるテーマには、あなたの強みが隠れています。
- 仕事で一番感謝された経験 これまで働く中で、「ありがとう」「あなたにお願いしてよかった」と言われて嬉しかった出来事を思い出してみましょう。その経験は、あなたが誰かに提供できる価値そのものです。
- 苦にならず続けられること 他の人は大変そうに感じるのに、自分はあまり苦にならないことはありませんか?例えば美容業界なら、お客様の話をじっくり聞くこと、細かい作業を丁寧に続けること、相手の小さな変化に気づくこと。こうした「当たり前にできること」は、大きな強みになります。
- 今まで乗り越えてきた壁 仕事や人生で大変だった出来事を書き出してみましょう。例えば、売上が伸びず悩んだこと、人間関係で苦労したこと、子育てと仕事を両立したこと、サロン閉業や転職を経験したこと。乗り越えてきた経験は、同じ悩みを持つ人に寄り添える力になります。
- 「もう一度やってみたい」と思うこと 最後に、自分へ問いかけてみてください。「もし年齢やお金を気にしなくていいとしたら、私はどんな仕事に挑戦したいだろう?」すぐに答えが出なくても構いません。この問いを持ち続けることが、次のキャリアへの第一歩になります。
私が気づいたこと
私自身、この棚卸しをしたことで、「美容しかやってこなかった」のではなく、「20年以上、人に寄り添い続けてきた」のだと気づきました。
技術は仕事によって変わりますが、人と向き合う姿勢や相手の気持ちをくみ取る力は、どんな仕事でも活かせます。もし今、「自分には何もない」と感じているなら、一度立ち止まってこれまでの経験を書き出してみてください。

あなたが当たり前だと思っている経験の中にこそ、次のキャリアにつながるヒントがきっと隠れています。
よくある質問(FAQ)
Q. 40代・50代からキャリアコンサルタントを目指すのは遅いですか?
いいえ、決して遅くありません。キャリアコンサルタントは、人生経験や仕事で培った経験そのものが強みになる資格です。年齢を重ねたからこそ相談者に寄り添える場面も多く、40代・50代から挑戦する方も少なくありません。
Q. 美容業界の経験はキャリアコンサルタントの仕事に活かせますか?
私は活かせると考えています。美容の仕事では、お客様の話に耳を傾け、不安や悩みに寄り添い、自信を取り戻すお手伝いをしてきました。こうした「傾聴する力」や「相手の気持ちを理解する力」は、キャリア支援にも通じる大切なスキルだと感じています。
Q. キャリアコンサルタントを目指そうと思った一番の理由は何ですか?
サロン閉業やライターとしての経験を通じて、「人の人生の転機に寄り添う仕事がしたい」と強く思うようになったからです。これまでの経験を無駄にするのではなく、新しい形で活かしたいという気持ちが、挑戦する大きなきっかけになりました。
Q. このブログではどのような内容を発信していますか?
このブログでは、キャリアコンサルタント資格の勉強や受験の記録、資格取得にかかる費用、教育訓練給付金、そして美容業界で働く女性のセカンドキャリアについて、実体験をもとに発信しています。同じように将来の働き方に悩む方の参考になる情報をお届けしていきます。
・キャリアコンサルタント資格の取得費用をまとめた記事☟

・教育訓練給付金について詳しく解説した記事☟

まとめ:ここから始まる「共同実験」
【読者のあなたへ:最初のアクション】 今日、一つだけでいいので「新しい知識」に触れてみてください。キャリアに関連する本を1ページ開くことでも、興味のある分野のセミナー情報を調べることでも構いません。「調べる」という行為自体が、すでに現状を変えるための第一歩です。
このブログは、単なる資格取得の備忘録ではありません。50代から新しい一歩を踏み出そうとしている方々と、迷いながら、悩みながら、正解を探していく「共同実験の場」です。
美容業界の経験は決して無駄ではありません。キャリアコンサルタントは「人生経験」が強みになる資格で、私も49歳からの挑戦を決めました。
私の旅はまだ始まったばかりです。試験への重圧や、新しい環境への戸惑いもあります。しかし、泥臭く挑戦し続ける私のプロセスを包み隠さず発信することで、同じように未来を模索する誰かの背中を少しでも押せたらと願っています。

養成講座は複数あり、料金や学習スタイルもさまざまです。私も講座選びではかなり悩みました。最終的にどのような基準でスクールを選んだのかをまとめています。


コメント